ディズニーは7つ目のグローバルテーマパークリゾート建設計画を正式に発表しました。アブダビのヤス島に建設されるウォーターフロント型リゾートで、現地パートナー企業ミラルとの共同開発となります。

ディズニーマジックとアラブ文化の融合

ディズニーパークスブログによると、この大型プロジェクトではフェラーリ・ワールドやワーナー・ブラザース・ワールドアブダビなどの没入型アトラクション開発実績があるミラルが全体の設計・運営を担当。ディズニーのクリエイティブチーム「イマジニア」が創作面を統括し、地域の文化遺産を尊重しつつもディズニーらしい魔法の世界観を実現するとしています。

アブダビに誕生するこの新しいテーマパークリゾートは、紛れもなくディズニーでありながら、明確にアラブの特色を備えたものになります ✨ https://t.co/M1GHeYgr4H #YasIsland… pic.twitter.com/IyjODlj9ar

— Disney Parks (@DisneyParks) 2025年5月7日

革新的なビジネスモデル

2025年第2四半期決算説明会でボブ・アイガーCEOは「当社は資本投下ではなくIPライセンス供与という形態を採用します。これにより財務リスクを最小限に抑えつつグローバル展開を加速できます」と特異な戦略を説明しました。

建築の驚異が待つ

パークのシンボルにはディズニー初の現代的なガラスとクリスタルの城が建設予定で、公開されたコンセプトアートでは伝統的な城郭を現代的に解釈した意匠が確認できます。「ホール・ニュー・ワールド」という謳い文句から、『アラジン』がテーマランドの中核をなすことが強く示唆されています。

戦略的なグローバル展開

ディズニーは2017年から本件を検討してきましたが、昨年ようやくプロジェクトを承認。アイガーCEOはインタビューで「設計終了後、建設には通常5年を要する」と述べつつも、具体的な開業時期は明言しませんでした。

立地は極めて戦略的で、世界人口の3分の1が飛行機で4時間圏内に居住。年間1億2000万人の乗客を抱えるUAEというグローバル・トラベルハブとの相乗効果により、中東市場へのゲートウェイとしての役割が期待されています。

ビジョナリーたちの邂逅

ミラルのモハメド・ハリーファ・アルムバラク会長は「この協業はアブダビの革新精神とディズニーの創造的卓越性が見事に融合したもの。単なる遊園地ではなく、何世代にもわたって愛される新たな想像力の世界を構築します」と強調しました。

名称未定のこのリゾートは、カリフォルニア、フロリダ、東京、パリ、香港、上海に次ぐディズニー拠点となります。ジョシュ・ダマロ・ディズニーエクスペリエンシーズ会長は「最先端技術を駆使した唯一無二のウォーターフロント環境で、物語を革新的な方法で伝える」と約束しています。

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